石巻高校 校訓 「自ら進運を開拓すべし」は、河北新報24/3/8付で、登米市の
卒業生・矢場 恵氏(70歳)が紹介してくれた。
日頃 私は、コーチングやカウンセリングセッションで対応させて頂いている、クライアントの方に かなりの頻度で「一歩前に踏み出す事で、運が開ける」とお話している関係で、この言葉は、強く心に響いた。
矢場さんは 被害の大きかった「石巻市」の方々を、今後も力づけてくれる「言葉」として、
投稿されたのだろうが、被害の大小に限らず、人として生きる「心構え」を「先人」は見事に教えてくれている。
素直に 様々な「本」や「文書」を、このような時期に読む時、我々自身は、勇気と力がみなぎってくる。
一方、同じ紙面には、思わず涙が滲みでた、次のような「投稿」が 寄せられていた。
≪白砂よ 海底の子を 頼みます≫
これは 奈良に住む友人の作品 として 太白区の 石川 ヨシさんが投稿したもの。
同じ日付の河北新報の連続記事<問い続けること> 「東北 思想の最前線に」から
くり返し くり返し、よみがえる痛み
その剥き出しになった 傷の裂け目に
さらに 放射能が すり込まれている。
自らの古里を東北に持つ 一橋大学院博士課程の 山内 明美さんへの取材記事より
彼女は、南三陸の米農家に生まれ、一貫して近代日本の「稲作」と「ナショナリズム」を
研究してきた。度重なる自然災害の「傷」が埋め込まれた東北の「土地」。
東北は「食料」・「労働力」・「そして「電力」を中央に供給し続けてきた。
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1000年後も、分析が続く、今回の「大震災」に対応して、様々な人が、「思想」を練り、
「文章」をもって「考え」を表出させているが、「被災した人」も「傍観者に近かった人」も、
必然的に 今の人類の持つ「価値観」へ「懐疑」や「将来への不安」を深めて行くのだろう。
今回の「大天災」は、凄ましい世界「金融資本」の暴走という「社会現象」と、自然を科学的に「分析」・「制御」するだけでは間に合わない「自然」の持つ制御不能な力の現実の前で、 厳しい「近代文化・思考・経済システム」の矛盾に対する<警告>と 捉えざるを得ないのではないか?
「人類」が制御出来ない、「社会現象と自然現象」に直面した時こそ、個々の個人は
「自ら進運を開拓すべき時」なのである。
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