これは ユネスコの 「21世紀教育国際委員会」 報告書の 標題だ。
「委員会」は、[生涯学習の視点]から 人類発展の為の「教育」の在り方を幅広く検討し、
提言した。
中でも「学習」の4本柱として、今日でも広く使用される 4っの「学ぶ」を掲げた。
① 知ることを 学ぶ
② 為すことを 学ぶ
③ 人間として生きることを 学ぶ
④ 共に生きることを 学ぶ
「標題」の「秘められた宝」は、ラ・フォンテーヌの寓話(ぐうわ)<農夫とその子供たち」に由来する。
自分の「死期」に際し、ある農夫は 子供たちに「農地の中に宝ものが 隠されている」と
告げる。 父親にそう言われた子供たちは 父の死後 農地を広く・深く掘り起こす。
しかし 宝ものは見つからない。
その代り、よく耕された農地からは 翌年豊かな「収穫」が得られる。
父親は その死に際して 子供達に 「労働」こそが「宝」だと教えた という寓話である。
ここでの「労働」を「学習」に置き換え、自分の中にある「潜在的な能力」=「秘められた宝」
を掘り起こす「学習」こそが大事だ というメッセージが込められている。
学習は 人生への最大の投資。
個人も 社会も そのことを もっと大切にしたい。< 玉川大学教授 小松郁夫 >
本記事は 日経記事 ≪教学相長≫〈なんの為に学ぶのか〉より
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この日経記事の掲載日は 12-3-5付け、約1月前だが、日付けに関係なく、必ず
この マイブログに記載したいと考えていた。
これからも 心を打ち、励ましを与えてくれる「言葉・文」は、極力掲載していきたい。
ちなみに この当時のユネスコの21世紀教育国際委員会の委員長は ジャック・ドロール元欧州委員会委員長だ。
其々の国で 「教育の論議」は 白熱した論議が為されていると思うが、人々の其々の立場、歴史、信条、宗教などを離れ、真に≪一個人≫の成長 と≪人類≫の輝かしい発展を希求するのであれば、上記の「学習の4本柱」の「理念」は、教育機関のみならず、すべての家庭・職場・地域で 実践すべき事なのだろう。
未だ 「学びの峻峰」にたじろいでいる私は勿論、そして 学びの入口で、戸惑う多くの若者達にとっても、是非 一度は「吟味」してほしい「学習の4本柱」の文言だ。
そして 教育関係者の方々には 再度 ご確認いただきたいと思う。
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