私の体験する「至福の時」は、まことにささやかなものだ。
マイカー取り付けの「オーデオ装置」から流れてくる、
クラッシック名曲の数々、それも「ピアノ曲」である。
その曲は、ごくたまに、旋律の流れに違和感を覚えたりするが、
それが 却って親近感を感じ、いっそう いとおしくなる。
私の娘 亜希子が小学校3年生の頃の、ピアノ練習時の録音だ。
それで、超絶技法とは言わないが 結構難しい曲目を弾き
音階の流れを 見事に弾きこなしている。
小1の頃、通っていた「ピアノ教室」の発表会時に、緊張して取り組み始めた
彼女の演奏は、親の私には信じられない見事さで弾きとおし、
私は こころから感動したものだ。
よくやった、 いい演奏だ、 上手だ、 うまい!
「エリーゼの為に」の曲の美しさもあったが、私はとてもうれしく
演奏している娘を 誇らしく感じた。
平成23年の今、昼の仕事休みの クルマの中で、娘・亜希子のテープを
聞きながら、この文章を書いている。
「シューベルト」の<アベ・マリア>の調べが 私の全身をおし包み、
名曲の音の中に 浸り切ることが出来る。
曲の美しさと、それを的確に表現している 小さな時の娘へのいとおしさに
自分の幸福を感じ、また 至福の時に浸るのだ。
私が死ぬ時は、このテープを 枕元で流してもらい、葬送の「曲」としよう!
Wow! Great thinnkig! JK
投稿情報: Rieanh | 2012年5 月 1日 (火) 23:24