前NO446と同じく、「スティーブ・ジョブズの名語録」より
他のパソコンが、一種類の不格好な書体しか使えなかった時代、マッキントッシュは、多様な美しい書体を使えた。
そんな驚異的なことが 何故できたのか?
ジョブズは、リード大学を退学後も、興味ある授業は 受けている。
その一つが カリグラフイーで、文字芸術に目覚めたという。
その時の知識が、10年後に マッキントッシュを創る時に よみがえったのだ。
ジョブズは この知識を「マック」に取り込んだ。
2005年、ジョブズは米国スタンフォード大学の卒業式で、有名なスピーチをするが、
その中でこう当時を振り返っている。
「もし 私が大学を途中で投げ出していなければ、カリグラフイーの授業に顔を出す事も無かったでしょう。
そして、マックで様々な書体が選択出来たり、字間のバランスが取れたりすることも
無かった事でしょう。 その様な書体を備えたパソコンは、世界に存在しない事に
なっていたでしょう。
大学にいた当時、将来を見据えて、点と点を結びつける事は 不可能でした。 しかし
10年後に振り返ってみると、点と点が結びついた事が はっきりと分かりました。
「点」が将来何らかの形で、結びつくと信じなくてはなりません。
信じるものを持たなくてはなりません。勇気・運命・人生・趣味、何でもいいのです。
************************************
若い時期に、いや 例えある程度の年齢になっているとしても、今現在努力している
事が、将来のいつか、何かの実現に役に立つのかどうかは、分からない事が多い。
勿論 目標を明確にし、その実現のために あることに努力をしたとしても、それが
実現できない場合さえある。
だからと言って、今 自分が「興味」を持ち、情熱を傾ける事があるのに、手を拱いて
いては、今のその「点」と、将来のある「点」が結びつく必然性は「消去」される。
だから 我々は、今成し遂げたい事があれば、脇目も振らず、集中してみる価値があるのだ。
ジョブズの言うとおり、我々がささやかながらも、何かに「熱中」したものが、後の人生上、大きな意味を持って立ち現われてくる事は、多くの方が体験しているのではないか?
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。