山本 高史氏 1961年京都生まれ。 クリエーティブ・ディレクター、コピライター、
「伝える本」は 「ダイアモンド社」 |¥1500
10-3-21付け 日経新聞 サンデー日経欄 「言葉不全の時代に考える」より
広告業界のトップクリエーターによる「言葉の本」。
とはいえ、コピーの書き方を指南するわけではないし、プレゼンテーションのノウハウを説く
訳ではない。 全編に漂うのは、世直しを志すような熱意だ。
現在を「ことば不全の時代」と位置づける。
どういうことか?
たとえば ある調査では、7割の人が「檄を飛ばす」という言葉の意味を誤って記憶している。 そんな受け手に言葉を届け、意思を伝えなければならない。
そこには技術がいる。
「今、言葉を発している人には、受け手が見えていない。日本語は子供でも使えるという
誤解があると思う」
政治家や官僚の言葉がそうなら、ブログやツイッターなど、「一億総送り手」による言葉も
そう。 受け手を見ない言葉ばかりが増殖していく。
本業でも 困難な戦いがある。
「損害保険会社の為に『その加害者は、被害者に見えました』というコピーをかって書いた。
最近では四角いクルマに『ゴッンとルミオン』。 これがこの10年程の変化です」
受け手に伝わる「のりしろ」が小さくなっている。だが、それを嘆いてもはじまらない。
「拒絶されるストレスも大きいけれど、伝わった時の喜びは大きい」。
広告の世界にとどまる話ではない。
「伝える」世の中は 今より居心地が良くなるとの思いで、伝える「技術」を考え抜いた。
一つの提案が「受け手の言ってほしい事を言うこと」。とおもねるのではない。
相手の置かれた状況を想像力で共有し、「その場合に 自分が言ってほしい事」を言う。
簡単なようで、案外これが出来ていないことに気づかされる。
3年前に起こした会社の名前は「コトバ」。 思いを尋ねると、「いくつかの候補から
知人が画数で選んだだけ」と照れたが、すぐ「社名に負けないようにと思う」と真顔になった。
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この「伝える本」の著作者 ・ 山本 高史さんの写真の風貌が気に入って、約1年間も
新聞切り抜きで 保管していた。如何にもクリエーターだが、ユニークさと そこはかとない
雰囲気が素敵だ! その上、本ブログのメインテーマ「言葉の力」と同じ思いが、この作者
に感じられて、とうとうコラム全文を書き写してしまった。
主に「コミュニケーション」の仕事をしている私にとって、とても印象深い言葉がある。
「一億の総送り手」による、受け手を見ない言葉ばかりが増殖している」
「言葉不全の時代」と位置づけている」
相手の置かれた状況を想像力で共有し、「その場合に自分で言って欲しいこと」を言う。
コミュニケーションの基本は「聞く事」。 まず 話の「送り手」は、話の「受け手」の状況や
思いを聞き、その部分を理解した後に、今度はその内容とお話をしたいと内容をを元にその傾聴の基本中の基本は、やはり「相手の
置かれた状況を想像力でつかみ取り、あいての立場で考える事が大事なのだ>
What I find so inteertsnig is you could never find this anywhere else.
投稿情報: Sujit | 2012年4 月19日 (木) 10:35