本日は 重要度は高いのだが、私のメールBOXに 読まずに溜まるだけ溜まっている「メルマガ」、フエイス総研・小倉広メルマガから、私に<閃いた言葉>を紹介する。
10年06月01日 人と組織の悩みコラム VOL366『午後5時半に全員が帰宅するコンサルタント会社』から
小倉社長は、フエイス総研という「経営コンサルタント」会社を営む社長であり、リクルート出身の生粋のコンサルタントであり、今回の「メルマガ」の精力的な<執筆者>でもある。
彼は、自社の社員に 早期退社を奨励し、結果は5時半には社員全員が ほぼ見事に事務所にはいないのである。
以前は 多くの社員が22時以降も残って残業をしていた。今は残業申請をするものは、
ほぼ皆無。 本当に大丈夫なのか?と小倉社長は考え、恐怖感さえ味わった。
<① 本来やるべきことが きちんとなされているのか?、② いないのか?>
成されていないならば、お客様へのサービス品質は低下し、結果として顧客満足度は
低下。当社の業績は間違いなく落ちていくことだろう。
反対にきちんと成されていれば、狙いがある程度達成された事になる。
しかしそれはそれで不思議な現象である。。劇的に残業が減ったにも関わらず、仕事に支障
が出ないのだ。
それは これまでの仕事のやり方に問題があったと言わざるを得ないだろう。
この場合、どのような問題があったのか、どう改善されたのか?
A) ダラダラと過ごす無駄な時間を削減し、生産性が上がった。
B) 本来やらなくても良い無駄な業務を削減し、生産性が上がった。
C) 執務スピード(考える、作業する時間)が上がり、やはり生産性が上がった。
この場合、どれも良しだ。 結果としては生産性が上がった。
ここまで考えると、一番大切なのはA)かB)かC)か、という問題ではない、という事に
気づかされる。 致命的に重要なのは、その先の問い。現状は①か ②なのか
ということになる。
そして更に突っ込んで考えれば、「本来やるべきこと」つまりは、自らに課している
「ハードルの高さ」が何処にあるか?という事になってくる。
わが社のコンサルタントやプランナーが 自らの仕事の「ハードル」を下げてはいまいか?
オフイスで許される「執務時間」が減ったからといって、自らに甘くなってはいまいか?
そんな時に 東洋経済新報社の月刊誌「Think!」を読んでハッとした。
エクシード代表 兼コンサルタントの波頭 亮さん と モバゲータウンなどのヒットで知られる
D・N・A社社長 南場 智子さんの対談だ。
僕が初めてリクルート社でコンサルタントになった時、厳しくその「イロハ」 を教えてくれた
お師匠さんが波頭さんだ。
二人に共通するバックグランドは、世界最高峰といわれるマッキンゼー社において、共に
トップコンサルタントであった、という事だろう。
並みいる秀才の中で なおかつ群を抜いていたお二人。その二人の言葉が 僕の目に飛び込み、脳に衝撃を与えたのである。
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その一文とは 以下だ。
「夜中の2時 クライアントに対するレポートの品質が少しでも上がるのであれば、問答無用で徹夜をしますね。他に選択肢はありませんでした。
これがコンサルタントだ、と思った。
そうでなくてはならない。いや、そうでなくてはおかしい。
世界でもトップレベルの頭脳が、世界でもトップレベルノ努力をするのだ。
それがコンサルタントの世界である。果たして我が社のコンサルタント達には、その自覚があるのだろうか。
僕は最近、旗頭さんの事務所へ訪問した時に、この記事についてこう質問をした。
「トップレベルのコンサルタントでも、それだけの努力をするのですか?」と。
すると波頭さんはこう言った。
「小倉さぁ~。能力っていうのはね 『努力する能力』の事をさすんだよ。能力のある人は みんな 当たり前のように『努力』をしているよ」と。
おそらく これは「コンサルタント」に限っての話ではあるまい。
能力のある人は皆『努力する能力』を持っている。
つまり、自らの「ハードル」を下げず、上げ続ける能力を持っているのだ。
わが社の社員たちはどうだろうか?
そろそろ お客様先での仕事の「品質変化」も見えてくる頃だ!
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同じ職種の仕事を続けていると、同じ事務所で長く勤務していると、同じメンバーで長く付き合っていると、そして勤務している会社に 何らかの不満があると、人は自分の工夫・改善への取り組みに一歩を踏み出す事よりも、自分以外の他者に「指先」を向け、責め、自らは
その「ハードル」を下げ、楽(らく)を目指してしまう。
これは多分 年齢には関係ないようだ。
今回は 『能力』の新しい定義・・・・・・・「努力する能力」を知って 少し嬉しい。
また この「小倉 広」さんのメルマガが 何故溜まってしまうかお分かりいただけたと思う。
何しろ 内容が濃い。だから 読むたびに刺激をを受ける。そしてそれがほぼ毎日配信される。私にとっては、気楽には読めないのだ。
何らかの組織の運営に携わる方には、購読をお勧めしたい。勿論<無料>だ。
NET上で、・・・・・・・・「フエイス総研 小倉広メルマガ」か
・・・・・・・・「人と組織の悩みコラム」で 検索できると思う。
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