~~~~~108人の豪傑の内、何人かの「ことば」を紹介する(その2)~~~~
朱仝(しゅどう) 林沖。 俺はおまえ より 先に死ぬ。
悪くおもうな。
李逵(り き) さっきから聞いてりゃ、 難しいとしか言ってねえよ、
あんた。
死ぬ気になったら、 なにが難しい?
索超(さくちょう) 国いうものについて、自分は考える資格があるのか。
志を、しっかりと抱ける人間として 生きているのか。
武松(ぶしょう) 俺はただ、おまえが好きだった。
それ以外には、なにもなかった。
楊志(ようし) 男だ、楊令。
恐れて、母上を 困らせてはならん。
しっかりと、眼を開けていろ。<そうして死ね>
呉用(ごよう) 悩みからは、なにも生まれない。
関勝(かんしょう) 顔の醜さが、どれほどの醜さなのか。
眼に見えない 心の醜さの方が、
本当の醜さではないのか?
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中国・宋の時代の この「英雄物語」に、中国人だけでなく日本人も 何故 深い「共感」を覚えるのだろうか?
「勧善懲悪」だけでなく、単なる豪傑武勇伝でもなく、一人ひとりの「個別の男」の生き、そして死んでいった有り様が、人の心を打つのだろう。
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