「僕らの生まれるずっと前には アポロ11号は月に行ったのにーーーーー。
10年前のヒット曲「アポロ」は、そんな趣旨の一節で始まる。
歌うグループのメンバーは全員20代。
若い人にとって あれは もはや歴史上の出来事なのか、と感慨を覚えた。
▼ 40年前の7月20日(日本時間21日)、 人類は初めて月の表面に立った。
米国での同時中継の視聴率は95%。 当時 日本の科学者も く近く、人類は他の星に
も行く>と語る。
だが 税金の無駄遣いとの批判から 3年後アポロ計画は打ち切り。
従って 都度 興奮は遠のく。
▼ 宇宙に出た飛行士は、地球周回軌道上で 最初に 大きく青い地球の「美しさ」、
「生命感」に目が奪われる。
しかし 月の近く、遙か遠くに「地球」を眺めるようになると、その地球が デリケートで、
もろく、はかなく、弱々しく、今にも壊れそうに思えたと 15号の乗員は語っている。
(立花 隆「宇宙からの帰還」)
記録映像などを見て 同じように感じた方も きっと多いだろう。
▼ 地球外のどこかに、楽園を求めず、一つしか無い地球を大切にしようという意識の高まり
に、月からの目が果たした役割は大きかったのではないか。
冒頭の歌は、アポロ100号は何処まで行けるのだろうと結ぶ。
しかし 今や身近な生活環境こそ 人類共通のフロンティア。
月着陸は 当時思われたのと 逆の意味で 歴史の転換点になった。
日本経済新聞 09,07,20付け 「春 秋」欄より
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昭和20年8月15日に終わった太平洋戦争(当時の日本の指導者は 日本をドイツとイタリヤとの「ファシズム連合」を組ませ、天皇の名前で、国民を全世界の国々を相手する戦いに突入させた。他国から見れば応戦せざるを得ない戦争=第2次世界大戦)から、既に64年が経過した。
「月面着陸」も 若者にとっては「大昔」なのだから、あの悲惨な大戦争は、単なる歴史上の
勉強し、覚えなければならない「事柄」に過ぎないのだろう。
更に言えば 日本では 戦争を推進していた立場の者は 戦後もその立場を擁護し続け、自分に責任がこないよう、今でも 周到に「言論」を躁作している。
統一前の 当時の西ドイツでは、戦後 徹底した「ファシスト追求」を行い、何年経過しても、どの国に隠れていても、新生国家として又、国策として「ファシスト」の責任追及を続けた。
それは 二度と独裁国家を出現させない 国民の強い意志を反映したものだった。
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ところで かっては「10年一昔」と言われていたが 今現在では「3年一昔」が似つかわしい
のではないか?
科学技術の 驚異的な進歩。 経済環境のすざましい変化。 これらに伴い生活環境も
激変している。
今後の「技術進歩」の趨勢を、肌で感じていられるのは おもしろいと思うが、あまりにも
急激で、理解が出来なくなっても困る。
第一 環境変化は、「人」にとって 「優しく 価値のあるもの」であって欲しいと痛切に思う。
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