田中真紀子文部科学大臣は、今年11月2日、「3っの大学の新設を不認可した」との新聞報道<各紙>があった。
公・私立大学の「設置・認可」を文科大臣に答申する≪大学設置・学校法人審議会≫は「新設を認める」としていたが、田中大臣の判断で覆した。
答申通りに認可されないのは、記録に残る 過去30年を通して始めてで、きわめて
異例。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・との記事。
田中大臣は言う 「全国に大学は約800校あるが、質は低下している。量より質だ」
また、「大学設置認可のあり方を 抜本的に見直す」とも明言。
さらに 同審議会の見直しを進めると共に、設置・認可手続きを厳格化する考えを
示し、その上、 同審議会は 大学関係者が 委員の大半で、大学間同士の審議=協議の場に過ぎず、恣意的である」と批判した。
文科省によると、審議会の委員29人の内 大学関係者は22人。大臣は今後 認可の仕組みや 委員の選び方などについて 見直しを図る。との事。
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徳島個人の この件の感想は 「よくやった」と、頭の回転の速い田中真紀子氏の
おそれを知らぬ「決断」に 最大限の「拍手」を送りたい。
このような「決断」が無くては、来るべき新しい時代を創造する事は出来ない。
なぜなら、既に少子化の影響で、各大学は定員割れが 私立の大学では半数に
なる。 この事態の中でも大学を設立する、増やす私立大学経営者の思考は、
あくまでも自校の勢力拡大、収益拡大にあり、もっとも基礎的で必要な 「教育の質の充実・向上」を目指すものではなく、単純なる企業拡大に成り下がっている。
入学者が入れば<=確保出来れば>4年間は自動的に【学費】は入ってくる という
一般の企業経営から見たら 垂涎の仕組みができあがっている。
従って、真の「内部の充実=質の向上」は、これまで 私立大学経営者の頭では
まともに考えられていなかったのだ。 勿論同じ教育業界の「私立高校」経営者も
一部の人物を除けば、かなりいい加減な学校経営者が多い。
この部分は 私個人でも 実態を垣間見ていて、本当にがっかりした経験がある。
とある地方の私立の高等学校の教師は、オーナーである理事長の自宅で、まるで召使いの様に、こき使われていた。
学校経営という 外聞の良い仕事を誇る一面、子供達への教育への配慮や、教師への尊重が全く見られない。 これら私立校経営者の「実態」では、「教師の質」を落とし、その結果 生徒は成長への「意欲」を、沸き起こす事は出来ないだろう。
誰かが、「教育の質の真の向上」に、真剣に取り組まなければ、他国の、特に「中国や韓国」に、追い抜かれる事になる。
熱血教師や教授が 数多く輩出する環境を作るのが先なので、これから「質」の向上を図る施策を 田中大臣に期待したい。
敢えて 願わくば 後2~3年は政権党が、仮に変わっても、腰を据えて文科大臣を務めて成果を上げて頂きたい。 時代が要請している この得難い人物を生かすも、
殺すも国民次第だ。
今の時代 何処に これだけの「肝の据わった」人物が何処にいますか?
コメント
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