各作品が 未整理ですが 出来るだけ 制作年代順に 掲載します。
平成4年 人情は 哀しからずと ほとけ言い うつせみの我 惑いうなずく
(現身)
平成5年 この身体 芯から眠気 滲み出て 朝売りの声 湿る時あり
平成6年 口紅も 持つことはせぬ 妻なれど 眉目は澄みて 肌はうるわし
平成7年 びんづるの 祭りの音に 意気高く 集える人や 夏を楽しむ
平成8年 ホタル火は か細かれども 稟として 暗き川面に その身写せり
平成9年 見上ぐれば 異国の空に 月おわし 大和心は 微動だにせず
平成10年 世の中に 役立つ人に なれという 言葉の言える 我になりたり
平成10年 仏僧は 殺生せぬと 米食らう 稲の命を 収奪せしに
平成11年 心なし か細かりけり 我が庭の 秋を過ぎたる 鈴虫の声
平成12年 疾風の 抜けるが如く 時は経ち 日を惜しむ我 徒然を記す
平成12年 罰受くも それは止むなし 人の道 外れる事が 我にありせば
平成12年 ゆづり葉の 名前もゆかし 四方の湯で 木漏れ日が差す 我が裸身かな
平成12年 真っ黒け マフラーまでも 黒くして 白髪混じるも 街を闊歩す
平成13年 突然の 竹節の音の 心地良さ 場違いなれど 性根ゆさぶる
平成13年 暮れなずむ 名掛丁の 雑踏に 職無き我も 今日は混じらむ
平成14年 郷に入り 郷の如くに たくましく 娘はもはや 米国の人
平成15年 小寒さや 枝付き柿の 赤色は 落ち行く秋の 深さ身に浸む
平成15年 市場主義 仏の道に 照らせばや 我欲私欲の せめぎ合いなり
平成15年 それならば 二度の還暦 迎えんと 初還暦の 我は意気込む
平成15年 還暦日 過ぎてしまえば 変わらずに 仕事楽しむ 我に戻れり
平成16年 少なくも 神に祈るは 我離れ 今を悩める かの人の為
平成16年 それでなお あなたが掛ける 一声は 乾いた心へ 潤いの雨
平成16年 穏やかに 首振り扇の 風届け 寝息まどろむ 妻の頭上へ
平成17年 上に立つ 人程寂し 今の世は 個人主義なり ミーイズムなり
平成18年 わが妻を なんと歌おう 賢くて 素朴 貞淑 丸顔の君
平成18年 今日こそは 思いのままに 過ごしける 盆中休みの 更ける宵口
平成19年 この世をば 鋭く歌え 茂吉どの あるべき世にぞ なさむとぞせよ
平成19年 早々と 短歌と俳句と 知られけり 子規の館に 参る吾等は
平成20年 年齢(トシ)重ね 君は可愛い おきな道 暮らしの中で 磨かれし妻
平成21年 心根が 子供の気持ち 持つ人に 童話の国に 誘(いざな)われたり
平成21年 益荒男の 力は失せし この歳で 学びの竣峰 未だ続けり
平成21年 女川の サンマ天日に 晒される 皆口を開け 紐通されて
平成22年 カミさんと 政治論議の 場が増えて 家内安泰 家計も分かる
平成23年 本当に こころ清しい 我が妻を 知らず過ごせし 愚鈍なる夫(ツマ)
平成23年 携帯の アドレス選びて 気付きたり 今亡き友は 此処におわせし
勤務していた図南萩陵高校(定時制)時代の作品 ( H23年 )
① 極めれば 四方に拡がる プロの技 生かす生かさぬ その心掛け
② 本当の 未来の自分 探してる 図南の 子等よ 羽ばたけ空に
③ 責任の 重き荷物を 肩に乗せ 歩み通せよ 腰を曲げずに
④ 泣き笑い 過ぎて覚悟の 巣立ちの日 道を究めて 拓く人生
平成24年 久ぶりに「俳句」に挑戦
「多賀城の関」を訪問して
① いにしえの 多賀の関にも アヤメ咲く
② 畑中の 道に薫れる 歴史の香
平成23年 勤務していた 図南萩陵高校にて
① 極むれば 四方に拡がる プロの技 生かす生かさぬ その心掛け
② 本当の 未来の自分 探してる 図南の子等よ 羽ばたけ空に
③ 責任の 重き荷物を 肩に乗せ 歩み通せよ 腰を曲げずに
④ 泣き笑い 過ぎて覚悟の 巣立ちの日 道を究めて 拓け人生
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