2/15付け 「時事直言NO708」 増田俊男氏発行の見出しのタイトルである。
これは 直近のアメリカの大手家具小売チェーンの大規模な広告だという。
2002年以降によく見られたのは「頭金なし、即入居可、支払いは2年後」
という『新築住宅』の広告。 これが「サブプライム・ローン」の元凶であった。
この<信用度の低い住宅抵当証券>の発行元である「ファニーメイ」等の
半国営の住宅抵当証券会社は、この「証券」を 他の一般証券に紛れ込ませ
、当時の世界的に低金利の時代に 比較高金利で 世界中の金融機関に
売りさばいた。
しかし、2007年末から始まった「サブプライム・ローン」の焦げ付き<住宅
融資の不良債権化>の大量発生に端を発し、アメリカをはじめ 世界中で、
金融機関が、この「証券」により苦境に陥り、現在進行形の<EU内の国家
破綻危機{ソリブン危機}=ギリシャ・ポルトガルなど>に繋がっていった。
事態の把握の為に 敢えていうと、既に該当の「住宅抵当証券会社」は
米国には一社も存在せず、破綻しており、この事態に陥れた中で、国家も、高額
コミッションを受け取った経営者もセールスマンも 誰も責任をとってはいない。
さて 今回のタイトル「頭金なし、ゼロ金利、7年間支払い無し!」について
諸兄は どう思われたでしょうか?
事態は一層悪化しつつあるのではないか?と不安になりますね!
「販売」では無く、使用権を譲り渡した商品の「担保権は有る」としても、家具が
7年後にはどの程度の「使用価値」が残っているのでしょうか?
常道を逸した「販売戦略」の未来は有るのか?
「値段」だけの「顧客戦略」は 何をもたらすか?
深みのない「経営思想」では、決して企業を成長させる事は出来ないと思うが?
コメント
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