「エグゼクティブ・コーチ」をしていると、経営者の反対側にいる雇われる側の「勤労者」の
状況も、よく見えてくる。
どんな「資格・技術・性格・業務上の実績」であれば雇われ易いか? 等
今の世の中 一旦 離職してしまうと 「就職活動」には「地獄の試練」が待ちかまえている。
先月、お手伝いをしている求職者支援NPO『キャリアーサポート仙台』で、既に30社以上の
「就職面接」を突破出来なかった男性の方 お二人と就職支援面談を行った。
今、現在では 内お一人の方の採用は決まり、もうお一人の方はまだ不明である。
これらのお二人に限らず、多くの「求職」と「採用」のミスマッチは、今までも、これからも、
多くの悲劇や無駄を排出し続けるだろう。
現時点での経済環境では 不況による「就職難」や「派遣切り」・「企業倒産」が根本原因であるが、一方に若者の「離職」については、学校卒業時の 当初の「就職活動」に問題が無かったのか?大変気になる。
「学校」での「職業教育」は何処まで突っこんで行われているのだろうか?
事前の「職業体験」は、どの程度踏み込んで実施されたのか?
「学生生活」と「職業生活」の違い、「アルバイト」と「正規社員」の違い、等
学校側は、学生達に 事前に充分理解させているのだろうか?
高校・大学に進学する「目的」は、最終的にはそのほとんどが「就職」にある現状では、本来スムーズな学生の「就職」にあるのだから、「学業」の充実と並んで、「就職」は最重要課題で
ある筈である。
ましてや 学生一人一人に対し、きめ細かく 自分の能力、希望する職種、条件、勤務体制などを勘案し、現実の「労働環境・市場」との整合を納得し・理解出来る 摺り合わせは 必須であるにも関わらず恐らく出来ていないのだろう。
これは 恐らくは、決定的な「人手不足」や「その方法論を知らない事」によると思われる。
単に 学生側の「就職への希望」を聞くことは、誰にでも出来る。
「求人側」の人数や労働条件を、学生側に連絡する事は、これも 誰にでも出来る。
学校側が これから「社会」に飛び立つ「学生」の就職に際し 為すべき必要な事柄は、
学生が 「社会で 本当にやりたいことは何か?」
「何を目指してこれまで生きてきたのか?」 等の質問を投げかけ、
卒業後の人生設計(キャリア形成)をどう描いて行くか、を共に考え、構築する事にある
と考える。
その為には 最低 高校3年生、大学2年生時に、しっかりした「キャリア・コーチング」が行われる必要がある。 そして、それは「過去」を主に直視する「キャリア・カウンセリング」では無い!
そもそも これから「未来」を目指す若者のポテンシャルは、未来を指向する「コーチング」が、もっとも似つかわしい!
まして、それは「キャリア・コンサルタント」でもない。
なぜなら 担当する<コンサルタント>の知識・経験の範囲で指導されたのでは、激変する社会に「フィツト」した方針を導き出すことは、困難が多いし 出来ないからである。
そして、学生の「将来」に真に責任を持つ「優れた学校」は、今後 近い将来に それぞれの入学年度から学生に、「優れたコーチング環境」を整えるだろう!
一部の「自分の生活と未来に責任を持つ」学生は、学校側の「配慮」を不要とするだろうが
大多数の学生は、まだ「主体性」・「自立性」が発展途上である。
私は、日本の未来を支える若者の、特に「学生」の就職戦線の現状をみるに付け、しっかりとした「「将来像」の描ける学生が育つ環境の重要性をツトに感じている。
そこで 敢えて宣言する。
私は、「エグゼクティブ・コーチ」のみならず、「キャリア・コーチ」でもありたい、と。
おそらく 上記の考え方に賛同を示される「教育関係者」は多く居られるし、また「コーチ」
関係者にも居られると思う。
他国に負けない、優れた「教育環境」を今後 どう構築するかは、学生が如何に優れた
「就業・職業意識」を持つかに掛かっていると言っても「過言」ではない。
「コーチング」の重要性は多面的であるが、「就業・職業意識」を高めるのに効果的であるばかりでなく、「就業・職業意識}が「学習意識」の向上にも直接的で きわめて効果的である事は 言うまでもない。
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