09,11,29付け 読売新聞<放送大学PR版>に
世界公開大学・学長シンポジウム in さいたまの記事広告が掲載されていた。
カナダ アサバスカ大学 フリッツ・パネクーク学長の講演要旨
「知識」が世界の新しい<通貨>となりつつあるが、それをうまく使えた人が成功する。
世界人口 65億人のうち20億人が10歳代で高等教育を望んでいるが、学ぶ場所は世界中でも2億人分しか無い。大きな大学を、20年間 毎日1校ずつ設立しても、需要は満たせない。
彼らに必要な 高等教育上の生涯教育の仕組みとして、「公開大学」は重要だ。
{公開大学}open university=== 放送大学、通信教育大学、遠隔教育大学等の総称。
日本では、放送大学(The Open University of Japan)
がこれに当たる。
諸外国では 必ずしも放送手段を用いず、遠隔地対象に
しているとは限らないのため、公開大学と表現される。
中国 中央広播電視大学 国際交流学部 李 亜椀ディレクターの講演要旨
21世紀になって、中国は知識基盤型の経済に姿を変え、情報化、工業化、都市化が進んで
いる。
生涯学習社会の概念は、中国の新たな社会開発戦略であり、私たちは、そのような使命と
責任を持っている。
この生涯学習の一翼を担うのが公開教育だ。
中国には公開大学が44ある。それぞれの分校を併せると956。更に小分校が1875あり、個人指導のチューターセンターも3292ある。
生涯学習には、地域の組織が必要になる。社会活動の「草の根単位たる地域協同体」の役割は欠かせない。
中国で「公開大学」が設立されたのは1978年。99年から新プログラムを始め、新しい時代に必要とされる才能の養成に力を入れてきた。
現在 200万以上の学生がいる。衛星を使ったネットワークで、システムが全国に広がる
ような形になっている。
韓国 韓国放送通信大学 洪 淳貞教育科学研究科長の講演要旨
韓国でも高等教育に対する需要は高まり、遠隔教育を受けたいという学生が増えているが、
動機はそれぞれ違う。
今の生活を向上させる為とか、 不足しているものを補う為とか。
私たちは、多様な学生のニーズを把握した上で、学習プログラムを開発している。
本学のアンケート調査によると、「対面式の学習が非常に助かる」との声が多かつた。
公開大学で学び始めて、自分の中に変化があったとの意見が多かった。
「働きながら勉強して、自尊心がわいた」「夢の実現に向けて自身がもてた」「新しい事に挑戦する勇気を得た」など。
親が勉強していると、子供が親を尊敬したり、家族関係もよくなるようだ。
本学に現在 登録している学生は約18万人おり、社会人は8割、その内7割が女性だ。
大学2年生以上の学生や卒業生をメンター(学習・生活の指導員)として採用し、中途退学や
孤立化を防ぐ為に取り組んでいるのも特徴になっている。
ニュージーランド ポール・グリムウッド 同国公開大学前学長の講演要旨
ニュージーランドは、わずか400万人の人口が、点在している国だ。
多くの人は、小さな村や、隔離された地域で暮らしている。そういった人々が教育の資源を
求めていることは、我が国の状況から分かると思う。
我が国の公開大学の学生数は、全高等教育機関の中でも、ニュージーランド大学に次いで
2番目に多い。
我々は公開大学の運営に当たり、課題を4っに絞った。
① 教育の魅力や価値を高める事。
② 教育機関として、独立性を高める事
③ 国から資金は受けるが、強い規制を受けない事
④ 国益・地域に貢献する事 ーーーだ。
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この掲載した国の他に、勿論 日本の「放送大学」石 弘光学長、米国、インドネシア、英国
タイ、マレーシアなど 併せて10ヶ国の参加があった。
この時の 新聞紙面の 我が放送大学の紙面広告コピー文は次の通り。
知識を必要としている 人たちが世界中にいる。
日本には自由に学べる 放送大学がある。
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