「幸福な老い」を実現した「人」は 誰だろう?
世に「アンチ・エイジング」とか「スマート・エイジング」の言葉が喧伝されていて その言葉を利用して、「商売を繁盛」させている「輩」もいる。
「何が良く 何が悪い」 ではなく、ある程度の年輩になれば 誰でも 自分の人生が終了するまで どう生き抜くのか?が 最大の関心事になる。
同じ老人世代でも、悠々自適の方、生活に精一杯の方、どう時間を潰すかに悩んでいる方。
又 一方 周りの人々との関係で 「孤立」している方、多くの仲間に囲まれて愉快に生きている方、多くの物事に「感謝」して幸福に過ごしておられる方、など 様々な「老後の生き様」が見えてくるし 現実に身近にたくさんの先輩を観て 自分の参考にせざるを得ない。
最近の「老人学」の成果と思うが、なかなか示唆に富む見解が発表されている。
人は 青年期以降 体力面の衰えはあるが、すべての面で衰えていく訳では無く、長い経験による物事への「認知」「判断」は むしろ「発達」していくという「生涯発達」の視点が注目されているようだ。
もちろん、どのような生き方をしてきたのか?が多分に影響するのだが、元々 人はどのように発達し、歳をとっていくかについて、大きな流れは決まっているが 具体的な事は何も決まっていない。 だからおもしろいと言う。
「生涯発達のダイナミクス」 ・・知の多様性 生き方の可塑性・・
鈴木 忠著 東京大学出版会
この本では、知的能力の加齢変化が「可塑性」を持つからこそ、生涯発達(発達のダイナミズム)を主体的に捉え、「歳をとる事を 自分でどうするか?」と問い、加齢による変化を見越して、自分の発達の仕方や 発達環境を「制御」する必要がある。と訴えている。
これまでの「考え方」や「行動パターン」を変え、負担の大きな活動を減らし、好きな事、得意な事が長続き出来る様に工夫する。それが「上手に歳をとる」事につながると言う。
これが第3の言葉 「サクセスフル・エイジング(幸福な老い)」
それでは 「幸福な人生」を実現した「人」は誰でしょう? の答えは
一例として
100歳を過ぎても底抜けに明るいやりとりで人気だった「キンさん・ギンさん」
この事例を挙げてくれたのは、この著書を紹介してくれた、「産業カウンセリング協会・
東関東支部」の衣川 光正氏である。
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